「嫌われる勇気」 抜粋 (12/13)

アドラー心理学


「嫌われる勇気」抜粋(一部アレンジ)の、その12です。

人生とは連続する刹那である。

われわれは「いま、ここ」にしか
生きることができない。

若者に対して「線」の人生を押し付けようとするが
人生に線などありえない。
あくまでも点の連続でしかなく、
計画的な人生など不可能である。

人生とは、いまこの瞬間を
くるくるとダンスするように生きる、
連続する刹那である。
ダンスを踊っている「いま、ここ」が充実していれば、
それでいい。
踊ること自体が目的であり、
どこか先の目的地なんて存在しない。

このようなダンスを踊るような人生を
「エネルゲイア的(現実活動態的)な人生」
と呼ぶ。
簡単に言うと
過程そのものを結果と見なすことである。

「いま、ここ」にスポットライトを当て
真剣かつ丁寧に生きていたら
過去にどんなことがあったかなど関係ないし、
未来がどうであるかなども考える問題ではない。
「いま、ここ」の刹那のダンスに
集中することこそ価値がある。

そして、人生における最大の嘘、
それは「いま、ここ」を生きないこと。

(つづく)