「嫌われる勇気」 抜粋 (10/13)
「嫌われる勇気」抜粋(一部アレンジ)の、その10です。
【第五夜:「いま、ここ」を真剣に生きる】
共同体感覚を持てるようになると必要になるのが
「自己受容」、「他者信頼」、「他者貢献」
の3つである。
「自己受容」とは「変えられるもの」と
「変えられないもの」を見極めることでもある。
「変えられないもの」を受け入れ、
「変えられるもの」を変える勇気が必要であり、
われわれに足りないものがあるとしたら
なにかしらの能力ではなく、
ただこの勇気が足りないのである。
「他者信頼」は他者を信じるにあたって
一切の条件を付けないこと、
無条件に信じることである。
信頼することを恐れていたら
結局は誰とも深い信頼関係を
築くことはできない。
自己を受容し、他者を信頼することで
他者を仲間と見なすことができ、
所属する共同体に居場所を見出せ
「所属感」を得ることができる。
われわれは、自分の存在や行動が
公共体にとって有益だと思えたときにだけ、
自らの価値を実感できる。
つまり「他者貢献」とは
「わたし」を捨てて誰かに尽くすことではなく、
むしろ「わたし」の価値を実感するためにこそ
なされるものである。
アドラー心理学での「行動面の目標」である
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
は、「自己受容」に関することであり、
この行動を支える「心理面の目標」である
①わたしは能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、という意識
は、「他者信頼」につながり、
そして、「他者貢献」につながっていく。
(つづく)
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