「嫌われる勇気」 抜粋 (5/13)

アドラー心理学


「嫌われる勇気」抜粋(一部アレンジ)の、その5です。

【第三夜:他者の課題を切り捨てる】
他者からの承認を求める承認欲求を、
アドラー心理学では否定する。

われわれは他者の期待を満たすために
生きているのではない。
他者の期待など、満たす必要はない。
他者の人生をいきる必要もない。
もちろん他者も
あなたの期待を満たす必要はない。

あらゆる対人関係のトラブルは、
他者の課題に土足で踏み込むこと、
あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること
によって引き起こされる。
だから、自分の課題と他者の課題を
明確に分離する必要がある。
これを「課題の分離」と言う。

誰の課題かを見分ける簡単な方法は
「その選択によってもたらされる結末を
最終的に引き受けるのは誰か?」
で考えればよい。

たとえ相手にアドバイスはできても、
それを選択するかどうかは相手の課題である。
馬を水辺に連れていくことはできても、
水を飲ませることはできないのと同じである。

あなたにできるのは
「自分の信じる最善の道を選ぶこと」。
その選択にたいして
他者がどのような評価を下すかは
他者の課題であり、
あなたにはどうにもできない。

(つづく)