「嫌われる勇気」 抜粋 (4/13)

アドラー心理学


「嫌われる勇気」抜粋(一部アレンジ)の、その4です。


アドラー心理学での「行動面の目標」は
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
であり、
また、この行動を支える「心理面の目標」は
①わたしは能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、という意識
である。
そして、これらの目標は
「人生のタスク」と向き合うことで達成できる。

「人生のタスク」とは、
人が成長していく過程で生まれる
3つの対人関係、
「仕事のタスク」、
「交友のタスク」、
「愛のタスク」
である。
難易度は「仕事」<「交友」<「愛」
である。

人は「この人と一緒にいると、
とても自由に振る舞える」
と思えたとき、愛を実感できる。
一緒に仲良く暮らしたいのであれば、
互いを対等の人格として扱わなければならない。

どんなに困難な関係であっても
向き合うことを回避し、
先延ばしにしてはいけない。
一番いけないのは
「このまま」の状態で立ち止まること。

その気になれば、
相手の欠点や短所はいくらでも見つけ出せ、
あらゆる他者を敵と見なすことが可能。
そしてこのような口実を設けて、
人生のタスクを回避しようとする事態を
「人生の嘘」と呼ぶ。
どんなに人生の嘘をついても、
自分のライフスタイルは
自分で選択したものである。
人生の嘘に立ち向かうかどうかは
「勇気」の問題。

アドラー心理学は「勇気の心理学」であり、
同時に「使用の心理学」である。
自らのライフスタイルは
自分で選ぶことができ、
その力をわれわれは持っている。

(つづく)