気分は現実化するのだ! (3/13)

サラとソロモン


(つづき)

引き続き1作目「サラとソロモン」からのソロモン発言抜粋、第3弾です。

サラとソロモン―少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣 サラとソロモン―少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣
(2005/11)
エスター ヒックス、ジェリー ヒックス 他
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●「最悪の気分」より

○僕はこういうことを発見したんだ。

この宇宙のすべての物事の中には、
≪君が望んでいること≫と
≪君が望んでいないこと≫という
両方の要素が内在しているんだ。

どの人の中にも、
どんな状況の中にも、
どの場所の中にも、
どの瞬間の中にも、
その両方の要素のどちらかを選べるという選択肢が
常に存在しているんだ。

いつでもずっとあるんだ。

だからね、
ある場所や状況の中に悪いことがあるからという理由でそこを去るなら、
次の場所に行っても、
ほとんど同じことが起こるってことなんだ。

君がやるべきことは、
君が望んでいるものだけが存在する完璧な場所を
探し出すことではないんだ。

君がやるべきことは、
君の望んでいるものを
すべての場所の中に見つけ出すことなんだ。

(どんな得があるかは)
まず君の気分が良くなる。

そして二番目には、
君が見たいと望んでいる物事について
もっと気がつくようになるにつれて、
その物事がもっともっと君の経験の一部となっていくんだ。

どんどん簡単になっていくんだよ。

○ある場所は他の場所よりも良いことを見つけ出すのが
ずっと簡単だということはあるけれど、
それはかなり大きな罠になってしまうことがあるんだ。

何か嫌いなものを見て、
それから離れるためにどこか別の場所に行こうと決めると、
たいてい、その嫌いのものも一緒に持っていってしまうことになるんだ。

(一緒に持っていってしまうといっても)
同じ人々を連れて行くことはしないだろう。

でも、彼らとすごく似ている他の人々に
出会うことになるんだ。

どこへ行ったとしても。
≪同じ羽毛の鳥たち≫や≪光の板≫のように、
君が嫌いな物事を見て、
それについて考えたり話したりする時、
君自身がそれと同じようになってしまうんだ。

そして、どこへ行っても、
その嫌いなものもそこについてくるんだ。

○そして、
それについて忘れてしまうことはもっともなことだ。

なぜなら、君は、
ほとんどの人々と同じように、
現状に反応することを
身につけてしまっているからだ。

良い状況に取り囲まれているなら、
「いい気分になる」という反応をするけれど、
悪い状況に取り囲まれているなら、
「悪い気分になる」という反応をする。

ほとんどの人は、
まず最初に完璧な状況をみつけなければならないと
考えている。

そして完璧な状況を見つけたなら、
やっと「幸せになる」という反応ができると
考えているんだ。

でも、こう考えているから、
人々はひどい挫折感を感じてしまうことになるんだ。

なぜなら、
状況をコントロールすることは自分にはできないということが、
すぐにわかるからだ。

君が学んでいることは、
既に完璧に出来上がっている状況を見つけるために君がここにいるのではない、
という点なんだ。

君がここにいるのは、
味わい愛でることができる物事を
選ぶためなんだ。

味わい愛でることによって、
君自身の波動が、
君が見つけようとしていた完璧な状況の波動と
同じ波動になる。

そうしてこそ、
その完璧な状況を自分に
引き寄せられるんだ。

○これは君が思っているほど
複雑なことではないんだ。

実は、人々が自分たちを取り囲む状況から
意味を見つけ出そうと努力する際に、
このことを必要以上に複雑なものにしてしまっている。

『すべての状況の一つひとつがどのように創り出されているのか』とか、
『どの状況が正しくて、どの状況が間違っているのか』というようなことを
解明しようと努力するなら、
人はひどく混乱してしまうことになる。

そんなことを全部うまく整理しようとしても、
頭がこんがらかってくるだけだろう。

でも、もしも君が
ただ自分の心の扉が開いているか閉じているかだけに注意を払うのなら、
君の人生はもっとずっと簡単で、
ずっと幸せなものとなるんだ。

○どの瞬間でも、
混じりけのない至福のエネルギーの流れが
君の中を流れているんだ。

君の家の水道の水圧みたいなものだと言ってもいい。

水圧はバルブに圧力をかけながら、
いつでもそこにある。

家の中で水が欲しい時には、
君がバルブを開けて、
水を中に流れさせる。

けれども、バルブが閉じている時には、
水は流れ込まない。

それと同じように、
君がやるべきことは、
自分の中に流れ込んでくる≪幸せ≫に向かって
≪心の扉≫を開けておくことなんだ。

≪幸せ≫は君のために常にそこにあるのだけれど、
君自身がそれを取り込まなければならないんだ。

○(心の扉を開けておくことが良いことは)
まず、第一に≪心の扉≫が開いている時には、
意地悪なことにはあまり気がつかないし、
君の目の前で意地悪さが消えてしまうこともある。

開きかけた≪心の扉≫や
閉じかけた≪心の扉≫の端っこで
ためらっている人々がたくさんいるんだ。

だから、そういう人々が君と接して、
君の≪心の扉≫が大きく開いていたら、
その人たちは容易に君の微笑みにつられて微笑んでくれたり、
愛想のいい応対をしてくれる。

それに、覚えておくべきことは、
開いている≪心の扉≫というのは、
今現在起こっていることに影響を与えているだけではない
ということだ。

それは明日にも、あさってにも影響を与えている。
だから、いい気持ちでいられる『今日』をたくさん体験すればするほど、
『明日』や『あさって』の状況が
どんどん気持ちいいものになっていくんだ。

これを練習してごらん。

今という瞬間においてはどんなに悪い状況のように見えても、
どんな状況も、自分の≪心の扉≫を閉じてしまうには値しない
という決断をするんだ。

自分の≪心の扉≫をずっと開いておくことが
一番重要なことだと決めてごらん。

○覚えておくといい言葉を教えてあげよう。

できるだけ頻繁にこれを言ってみることだ。

『何がなんでも、
≪幸せの流れ≫に向かって
≪心の扉≫を開けたままにしておこう』
という言葉だ。

(つづく)