前は過去とは限らないのだ。 (2/2)

スピリチュアル×科学


(つづき)

より高次元からこの4次元時空間を見ると
時間は縦・横・高さと同じ要素となり、
過去も未来も同レベルで存在し得るということでした。

ですので「時間」という認識よりも単なる「並び」であり、
「位置の違い」ということなります。


「いまここ」とか「今しかない」という考え方がありますが、
このことを声高に唱える皆さんはどう捉えているのでしょうか?

2通りの解釈が有り得ます。
一つは「過去も未来も全く存在しない。」という解釈であり、
もう一つは「過去も未来も全て同時に存在する。」という正反対の解釈です。

前者は「時間という概念は無いという考え方」をベースにしており、
後者は「時間という概念を位置的に捉えた場合の考え方」です。

後者の考え方である、時間を「位置の違い」として見ると、
例えば東京から名古屋を経由して大阪に移動するとして、
名古屋にフォーカスしている間は 東京は過去であり、大阪は未来です。
名古屋を経験している時は、
東京と大阪は経験できませんが
東京も大阪も存在はしています。

ちなみに、この例で言うと、
バシャールとダリル・アンカの関係は、
大阪にいるバシャールが、名古屋のダリルに電話してるようなものです。
この時の電話回線(意識)はより上の次元を利用しています。

もう一つ、本を例にしてみると次のようになります。
300ページのマンガがあるとして、
あなたはそのマンガの主人公で、 200ページまで経験しました。
その場合、100ページ目は過去で 300ページ目は未来です。
200ページを経験中に、100ページと300ページは経験できませんが、
100ページも300ページも存在はしています。

このマンガを読んでいる、より高次元の存在にとっては
1ページから300ページまで全て認識することが可能です。
力があればストーリーを書き換えるかもしれません。

一方、前者は「時間」自体を否定しているので、
過去や未来だけでなく「今」についても否定しないと本当は矛盾します。

ですので、前者の場合、正確には「今しかない」ではなく
「存在(be)しかない」と表現すべきです。

この場合、東京・名古屋・大阪の例で言えば
名古屋経験中は東京も大阪も存在しないことになりますし、
マンガ本の例で言えば、 200ページ経験中は
その他のページは存在しないことになります。

ただこの場合でも潜在的な可能性として見れば
全て存在(?)しています。

この「存在(be)しかない」のイメージは
カーナビやパソコンの画面の例で表現すると少しは分かりやすいのですが
また長くなるのでやめときます。

まぁ、時間の存在しない前者か、
全ての時間が存在する後者か どちらを採用するかは、
皆さんにお任せします。

なんか禅問答みたくなってきたので、
このくらいにします。

なお、ここでのお話は後者の方が分かりやすいです。


さて、以上の過去、現在、未来の考え方を踏まえて
次に生まれ変わり、輪廻転生の要素も加味してみましょう。

輪廻転生は一般的に、
過去から未来に向かって時が過ぎているのを前提に
過去死んだ後、未来に生まれ変わると思われていますが、
先に未来生を経験して、その後過去生を経験することも、
あるそうです。

魂の成長という視点からすると、
その方が良いこともあるのでしょうか?

さっきの東京・名古屋・大阪の例を
移動ではなくそれぞれ一回の人生で考えると、
先に大阪で喰い倒れてから、
名古屋の味噌煮込みを食べる人生の方が
より成長する人(魂)もいるということでしょう。

また、「過去、現在、未来は同時に起こっている」という説もあり、
この場合、過去生や未来生が、前だとか、後だとかが成り立たなくなります。

この考え方であれば、
現生のカルマを癒せば、
過去も未来も一緒に癒されることも有り得ます。

やっぱり禅問答みたくなっちゃいましたが、

今回のまとめとしては、 「前生が過去生とは限らない」ということでした。